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2009年05月08日

この先へ

umie

umie

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umie
先日、あるデザイン誌の依頼でデザインへの思いとumieのことなどを書かせて頂きました。文章と一緒にumieの写真と作品を送らなければならないので、夜が明けるのを待ってumieへ行き久しぶりに誰もいないumieを撮影をしました。
誰もいない真っ暗なumieに柔らかなオレンジ色の朝日が差し込んで来てその光と影がumieのシルエットを次第に浮かび上がらせていく。僕はこの瞬間、時間の流れと共に変化するumieが好きです。太陽が昇り、そして太陽が落ちる一日の時間の流れがumieの時間でもあるわけです。

umie
75年という時間を蘇らせて今年で8年目、この先へ、どれだけ時を重ねていけるのか僕にも分からないでいる。それでも僕らは今日も時を紡いで行く。そして明日も。きっと時がある限り・・・。

2009年05月07日

突き抜けること

littlefoot

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人気のお花屋さん、リトルフットさんのホームページが完成、アップしました。
オーナーの花田さんからホームページをつくりたいと話を受けて2ヶ月。何回と打合わせと撮影を重ねていくなかで、リトルフットさんの人気の理由が分った気がしました。やっていることは僕達のデザインの仕事と同じで、作品ではなくお客様のライフスタイルを描いていることでした。花を知り尽くし、お客様の欲しいものを作りだす技術とセンス、決して妥協しない仕事ぶり、突き抜けたものづくりへの思いの強さがきっと感動を生んでいるんだなと思いました。実はリトルフットさんはもう10年前から僕が好きでよくお花を買いに行っていたお店です。そして仕事先でも顔を合わせたりしていつも気になる存在でした。今回、こうして一緒に仕事が出来たこと、業種は違えど同じデザイナー同士、がっぷり四つに組んだ仕事として関わるようになったことを嬉しく、声をかけて頂いたことに感謝です。

umie

umie

umie
今日は加賀さんと奥さんとかんた君と来年の展示会を約束してお別れ、高山までは500キロの道のり、今頃はどこを走っているのでしょうか?お疲れさまでした。そして僕達は今日から休み気分も一掃、仕事モードへ突入です。

aria

aria
紀伊国屋にariaの鹿庭さんによる波動スピーカーコーナーが設置されました。心地よい音楽と本のある暮らし、のぞいてみてください。

2009年05月06日

幸せの価値観

「小さな家具・身近な道具」展が終わりました。昨年の12月久しぶりにumieにやって来た加賀さんに会い、umieで展示会やろうよとの僕の一言で動きだした今回の展示会。僕は3月に高山に行って彼の仕事場を見て彼の仕事ぶりに接し、そして高山での暮らしぶりに触れてきました。30歳を過ぎて家具職人を目指したその想いの強さを肌で感じてきました。これは今、僕達が直面している不況、時代の閉塞感でしょうか?大きなことを望まず、一番になるだけを良しとせず、ただお金を稼ぐという働き方にNOという人たちが増えています。自分たちの暮らしを見つめ、そこから何かを生み出そうとする新しい生き方がある。ある人はお菓子作りを、またある人は野菜づくりをと幸せへの価値観が変わろうとしています。加賀さんのものづくりは作品ではなく、ものの後ろ側にある家族との生活まで描こうとしています。
semi-aco

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誰もいなくなったギャラリー、彼のもの作りへの想いが溢れていました。

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昼は事務所で、夜は遅くみんなで食事をしながら打ち上げ。いっぱい食べて、話をしてとても楽しいひと時でした。みんなが参加して、みんなで作りあげた展示会でした。そして僕達が得たこと学んだことも多く、とても意味ある展示会になったと思います。みんなに感謝です。ありがとう。

2009年05月05日

幸せの基準

5月5日、子どもの日。ETC効果で香川県のうどん屋さんの待ち時間がなんと3時間、4時間。長蛇の賑わいをみせた今年のゴールデンウィークもいよいよ後半に。umieで開催中の「小さな家具・身近な道具」展も早くも6日目、飛騨高山からやってきた家具たちも、やっとumieの場に馴染んできたと思っていたら、もう残すところ明日一日となってしまいました。初めての展示会、戸惑いながらもumieでの展示、毎日umieでいることの不思議さと好きな場所にいることを楽しんでいる加賀さん。県内にとどまらず県外からもたくさんの方に来て頂いて、多くの方との出会いに喜びを感じているようです。
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家族
今日はデザイン事務所の大掃除を1日かけてしました。そして夜、僕は息子夫婦、娘夫婦と久しぶりに食事を楽しみました。昨年の結婚式、そして今年も同時におめでたと重なり、この夏にはまた小さな家族が増えます。ついにおじいちゃんと呼ばれる歳になってしまいましたが、家族が増えるたびに幸せの基準が変わろうとしている自分がいます。

僕は家具をつくることを“仕事”にしている。

Semi-Aco
僕は家具をつくることを“仕事”にしている。
でも、“つくれない”モノがある。それは年月を経てキズが入り、色があせ、時には反りが出たような家具。キレイに、丁寧に仕上げることをやはり一番に考えてしまうSemi-Acoのものづくりとは、ある種対極にある存在。
でもumieで僕が魅了された家具たちは前者、経年変化によって風格を増した“味のある”家具たちだった。

Semi-Aco

Semi-Aco
僕の目指す“ものづくり”の要素の一つに“時間差を埋める”というのがある。目指すは年月を経た風格にも調和することのできる新品の家具づくり。
明日の最終日を残すのみとなった「小さな家具・身近な道具」展で感じることのできた手応えの一つに、“時間差を埋める”という課題に自分なりの答えらしきものを見つけることができたことが挙げられる。Semi-Acoのシンプルなものづくりは古いものや、ある種ジャンクなものとでも違和感なく馴染むことができる、と感じることができた。「小さな家具~」展に足を運んで下さった方々にはきっと感じて頂けたのではないか、と思う。umieというハコ(失礼!)と用意して頂いた古い什器、そしてSemi-Aco製品との調和が、空間に広がりと深さを持たせたというか。

Semi-Aco

Semi-Aco
Semi-Acoにとって初めての個展がumieで実現できたことを本当に幸せに思う。“ものづくり”という点に於いても大きな影響を受けた場所なのだから、当然なのかも知れないけれど、Semi-Acoという家族の思い、スタンスが、とても素直に表現できたと手前味噌ながら思っている。
高松に向う前日まで、“作業場夜の部”でガリガリものづくりに励んでいて身体はヘトヘトに疲れているはずなのに、umieという空間とSemi-Acoの製品に囲まれた途端に笑顔が溢れる。まだ小さい息子や、前乗りしてくれていた嫁さんは、きっと僕より疲れているに違いないけれど、やはりとっても楽しそうにみえた。

Semi-Aco
文末になって申し訳無いのですが、足を運んで下さった本当にたくさんの方々、本当に、本当にありがとうございました。製品を通じて、たくさんの写真を通じて、そして幾つかの会話を通じてSemi-Acoを身近な存在に感じて頂けたなら幸いです。また次にお会いできるのを楽しみに、日々ものづくりに励みたいと思っています。

Semi-Aco

楽しい時間は過ぎるのが早い。残り一日、たくさんの方々にSemi-Acoを感じて頂けるようガンバリます。“ユル~く”ですが。

加賀雅之

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