あるデザイナー日記: 夢をつくる

2007年05月01日

夢をつくる

ゴールデンウィークも前半が終わりましたが、今日の北浜はあんがい静かな様子。僕の周りも仕事をしてる人がほとんどです。ずっと休みなしできたせいか、たまに時間にゆとりがあると緊張からの開放と油断で体調を崩してしまいます。特にこの季節の朝、昼、晩の気温が変わりやすさも体調を崩しやすくしてる原因のひとつだと思います。だからといって休むことも出来ず、今日はほとんど事務所で過ごす。

昼過ぎ、あるケーキ屋さんとの打ち合わせがありました。umieに来店された折、umieがデザインをしている人がやっているのを知り、電話を頂いた方です。前々からデザイナーを探していたようで、お店全体を見て欲しいとのことでした。
先日ブログに書いた神戸の栗原シェフの言葉ではないが、職人でありながら経営、人の教育、管理、販促にと携わっていかなければならないケーキ屋さんは大変な仕事です。数あるケーキ屋さんのなかで差別化をどこに持っていくのか、商品と一緒にお客様に届けたいものはなんなのか、分かりやすく、はっきりと宣言するところからデザインは生まれてくると思います。
秋に向けてオーナーとの二人三脚です。

美容院、ケーキ屋、雑貨屋、カフェ、子供の頃誰もが夢見た世界でした。夢の中での話しだったものが今は誰でも簡単に手に入ってしまう世界になりました。
誰でもできてしまうと夢の世界ではなくなってしまいます。町のあちこちで出来ては消えていく、ショップを見るたびにそう思います。umieとて同じ、いずれ消えていかねばならない時がくる、僕はそのことの事実をいつも考えている。
だからこそ、それまで精一杯できることをやろうと思っています。