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2008年11月26日

品質保証


















シャーロックホームズ展
シャーロックホームズ展
シャーロックホームズ展
昨日で、umieでの「シャーロック・ホームズの図案展」が終了しました。
期間中は、たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。
個展を目当てに来てくださった方、偶然立ち寄った方、ホームズファンの方… 色んな方とお話をさせていただいたり、
装丁の仕掛けや、1つの案に絞り込まれるまでの過程を説明したりして楽しい毎日を送りながら、
またプロの仕事について 思いを馳せる日々ともなりました。
装丁を手がけた西浦玉美さんも、11月12日の設営からあるデザイナーさんとのトークショー、 展示会場での滞在と、17日までの約1週間、毎日umieに来てくださって、 色んなお話をさせていただいて、本当に刺激的な毎日でした。



「品質保証」とは、その西浦玉美さんの口から、何度も出た言葉です。

西浦さんと話してると、「パッション」「自分の仕事」「感じた」…出てくる言葉はいつも熱くて、
前向きで、そしてどこかいい意味で不器用。



小手先の仕事ではなく、全力投球しているからこそ出てくる、この「品質保証」という言葉。


プロとは、自分のしたことに対して、それだけの責任を持ち、信頼を保証すること。

自分の仕事は自分で作り出し発展させていくことを痛いほどに感じさせられ、

また、今までの自分と現在、これからの自分の仕事についても考えさせられる言葉です。

磯崎新の都庁
今日の1冊は「磯崎新の都庁」。

ちょうど西浦さんが来られた頃に読んでた本です。

新宿にある東京都庁のコンペを軸に、

建築家「磯崎新」とその周辺の人々の織り成す模様を描いたこの本。

色んなシーンが、あるデザイナーさんや、DNAの皆、西浦さんと重なったりして、

建築のことを知らない私でもぐいぐい引き込まれて一気に読み終えました。

ある大学教授の「僕には彼の建築の良さは分からないけど、クライアントにうん、と言わせるなんだか分からない力があるのはすごい」
という意味合いのセリフ。

たぶん、その力がまさに、プロが品質保証してる証し。

この本を読んでもう一度都庁や香川県庁に行ってみたくなり、そして磯崎新の建築物にも会ってみたくなりました。