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2007年08月10日

現場を生きる

撮影風景
撮影風景
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撮影風景

先日、umieで映画のロケがありました。
来年公開予定の「青空ポンチ」。香川が舞台の青春映画です。

umieでの撮影は1日=24時間の予定!
夜中の12時から準備スタート。
皆黙々と自分のパートを進めていき、
遅れているところをフォローして・・・
夜を徹しての汗だくの仕事は続き、手伝いもままならず、
半ば呆然と「創り上げる」ということに感動しながら
見惚れていました。

朝7時、俳優さん、エキストラの人達も集まり、
皆、既に暑い、異常なくらいによく晴れた炎天下、ひたすら待ち。
店内は最後の仕上げにおわれています。
朝9時半頃から実際の撮影スタート。
テスト、テスト・・・本番テスト、本番、OK、
次のカットの為、照明等合わせてチェック、
美術の方のチェック、テスト・・・
ひたすら丁寧で細かい作業をつみ重ねていきます。
夕方5時、俳優さんの一部撮影終了。
さらに続き8時、大半のエキストラの方、終了。
10時すべての撮影終了!
休む間もなく、機材撤去。店内現状復帰と続き、
深夜0時、店内明け渡し終了。
でも、まだまだ外の機材の撤去は残っています。
結局すべての撤去、搬送が終了したのは朝5時。
そして6時には次のロケの為に出発したそうです。
こんな日々を約2週間(これは短い方だそう)。
その前に打ち合わせや店内採寸等の為、来店すること数回。
想像以上に、映画の現場は苛酷でした。

自分もかなりハードな日々を過ごしていると思っていたのですが、
比較にならないくらいに、でも皆、自分の仕事に誇りを持ち、
ただひたすら良いものを求め、はっきりと前を向いています。
呆れるくらいにカッコ良くて、やさしい。
現場で勝負している人間にしかない輝きにあふれています。

今回、偶然にもこうした時間に立ち会えたことに感謝の一言。
自分の甘えにも気付かされ、とても大きな意義のある1日となりました。
私も同じような現場に生きる1人として、
胸を張っていける仕事をしていかなければと思いました。
皆さん、本当にありがとうございました。そしておつかれさまです。
またお会いできる日が楽しみです。

ゆっくりと話をさせて頂きたいな、と思える人々に感謝。
これからは映画を見る時の見方が変わってきそうです。



SCREEN ENGLISH 1978合冊版上巻
今日の1冊は「SCREEN ENGLISH 1978合冊版上巻」。
umieにある数少ない映画関係の本の1冊です。
当時、間もなく公開予定の映画にまつわるあれこれや、映画そのもの、
俳優さん、シナリオ、言葉等に拘って集めた雑誌を1冊にまとめた本で、
映画を愛する人の手で作られたことが実感できる1冊。

映画はスクリーンで見ることがあたりまえだった時代。
映画を観ることに真摯に向き合う人々がここに居ます。

今まであまり映画を観ることがなかった私ですが、
今回の撮影をきっかけに映画を支え、
作り出す人々のことをもっと知りたくなりました。
今度の休みには、映画に行こうと思っています。

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コメント

"現場を生きる"を何度も何度も読みました。6月の末、当地区の自治会長になって間もない私に公民館と周辺の施設で映画のロケを行いたいとの申し出がありました。驚きと同時に、こんなチャンスはめったにあるものでは無い、何とか対応したい、明るい話題にもなると思い地区内に宣伝と支援を要請。しかし、初めての経験、事前の用意とクリアーしなければならない多くの条件、あの若い男女のスタッフと毎日の打ち合わせ、彼らの純粋で良いものを創り上げるという姿勢にただただ感動。とにかく応援してあげたい、そんな気持ちになり、屋島の浦生公民館、体育館、消防屯所を使用してのロケは8月11日午前2時に終えました。

私の生涯でも忘れることの無いと思う夏の暑さと出来事でした。

松尾様、ご丁寧なコメントありがとうございます。そして、暑い中お疲れ様でした。

本当に、何かを一途に追い求め、貫く姿には、自然に感動が生まれてくるものですね。

私にとっても得がたい経験、忘れられない思い出になりました。

映画の完成が待ち遠しいですね!

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